


1976年 熊本空港から市内へ向けて走る第二空港線にて車1台から始まった『ホット.ドッグ四ツ葉』。
熊本県民ならず、熊本を訪れたことのある人が1度は目にしたことがあるだろうこのキッチンカー。
創業時からおっちゃんとおばちゃんが作り上げた熊本のキッチンカーというカルチャー。
今となっては熊本のソウルフードと言っても過言ではないみんなから愛されるホットドッグとなりました。
地元で愛されるリョーユーパンに挟まれた、ソーセージ、ハム、サラダ、チーズ、タマゴと門外不出のレシピで完成されたオリジナルマスタードが癖になる味と多くのファンを作り出し、家族やカップルでのドライブコースに四つ葉が入っていたというのがそのブランドの証です。
その知名度と味に惚れた方々が四ツ葉を拡げたいと事業承継の提案やレシピを譲ってもらいに訪れましたが、おっちゃんは頑なに頷くことはしませんでした。
「この味はレシピ通りに作っても駄目だ。お客様と一緒に作る味だ。パンが焼きあがる時間、買いに来ていただくまでのそれぞれの出来事、そして、お客様の幸福を思い丁寧に作る作り手の想い。それらが合わさって四つ葉の味が完成する。」と。
その味が、45年の歴史に幕を下ろそうとしていました。


頑なに頷かなかったおっちゃんがその継承先を決めたのはバランスモータースの社長である村上舞でした。
おっちゃんは継承するのなら「お客様のことをそっちのけにし儲からないからすぐ辞めるという人には継がせたくない」という思いから今までの誘いを断ってきましたが
「ホット.ドッグ四ツ葉」の横でキッチンカーを運営していた村上ならと首を縦に振りました。
そこから始まった「ホット.ドッグ四ツ葉」の修行。
おっちゃんのホットドッグには、マスタードの塗り方や具材のはさみ方などその意味とこだわりも合わせて丁寧に教えてくれました。
言葉は多くありませんが、何度も教えてもらい試食を繰り返すこと半年。


2021年10月に新生「ホット.ドッグ四ツ葉」がバランスモータースより開店しま した。
もちろん、第一号のお客様はおっちゃん。
自分の味だと納得してくれたおっちゃんにも、四つ葉の開店を待ち望んでいた常連客の方にも喜んでいただきました。
これからもバランスモータースはおっちゃんの思いを継承し、100周年を目指して
「ホット.ドッグ四ツ葉」の味と思いを大切にしていきます。
